幼児向け、も馬鹿には出来ぬ

2008/05/24  CATEGORY/絵本
福音館書店の月刊誌に、「こどものとも」年少版というのがあって、娘たちが小さい頃とてもお世話になった。
対象は2歳〜4歳となっているが、書店の店頭によく並んでいる「派手に目を引くだけで内容は今一つ」な絵本と違って、丁寧に作られているから、大人が読んでも面白い。
そして、その中から反響が大きかったものが「幼児絵本」として改めて出版されるものもある。




いーはとあーは (幼児絵本シリーズ)いーはとあーは (幼児絵本シリーズ)
(2003/05)
やぎゅう げんいちろう

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この絵本は言ってしまえば、歯についてお勉強しよう、っていうお話だ。
でも、「勉強」って感じは、まるでしない。
自分の歯をよく見てみると、とっても面白いよ!
って気持ちになる。

柳生さんの絵本はどれも、全部そんな感じで描かれているのがいい。
特に、絵が大好き。
とても惹きつけられる。見ているだけで楽しい。

この絵本、
長女が小さい頃に買った「年少版」を大切に読んできたのだけど、
先日、幼児絵本になっていたのに気づいて、買ってしまった。
というわけで、今、うちには2冊ある。




私は、難しいことを難しく話してしまうタイプなんだけど、
難しいことを、易しく楽しく話すことの出来る人を物凄く尊敬する。

絵本も同じで、
大きい子供向けに作られたものよりも、小さい子供向けに作られたものの方が、
易しい分かりやすい絵や言葉が選ばれていて、
心にストンと落ちてくる。

子どもには成長を見越して少し大きめの洋服を買ったりするけれど、
絵本だけは、実際の年齢より1つ2つ下の人に描かれたものを読むくらいがちょうどいい。

この絵本も、
歯が生え変わる小学1年生くらいに読んであげると、
とっても面白がって、
自分の歯を見てみたり親の歯を覗き込んだりするので、
おススメだ。

テーマ : 絵本 - ジャンル : 育児

おかえし

2008/03/13  CATEGORY/絵本
久々に、絵本を1冊紹介。

おかえし (こどものとも傑作集)おかえし (こどものとも傑作集)
(1989/09)
織茂 恭子、村山 桂子 他

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あるひ、タヌキの家の隣へ、キツネが引っ越してきた。
キツネはご挨拶に、と、カゴいっぱいのイチゴを持ってきた。
タヌキは、お返ししなくっちゃ、と、カゴにたけのこを入れて持っていく。
すると、キツネは、お返しにと、花と花びんを持ってきた。
そして、タヌキも・・・。

何度も繰り返される、お返し
そして、どんどんエスカレートして・・・。

「これは、ほんのつまらないものですが、
おかえしのおかえしのおかえしです。」

といった風に、言葉がどんどん積み重なって繰り返されていく。

子ども達は、そういう言葉の繰り返しが大好きだから、
テンポ良く読んであげると大喜び。

そして、
このままじゃ一体どうなるのだろう?
という気持ちも高まっていく。

なぁるほど、
って納得させて終わらせてくれるのも嬉しい。




さて、今夕の我が家のキッチンは、大変!!

夕食に鶏のトマト煮込みを作っている私の横で、
長女が牛乳だの卵だのバターだのを引っ張り出して。

明日は、3月14日 White Day !
先月貰った「友チョコ」お返しに、
チョコブラウニーを焼いて持っていくそうな。

無印良品で買ったセットで作るんだけど、
混ぜて焼くだけかと思っていたら、
くるみを刻んだりチョコを湯せんで溶かしたり結構手間が掛かる。

でも、奮闘した甲斐あって、上手く焼けた。

whiteday08


この「お返し」なら満足してもらえるよ、きっと。

自分のため、でない日

2007/12/12  CATEGORY/絵本
月曜日は、小学校での読み聞かせの日だった。

今年最後の読み聞かせは、やっぱりクリスマスの絵本。

昨年も紹介した、この絵本。
サンタさんに嘘をついて、プレゼントを2つ貰おうとした子うさぎのお話。

子うさぎましろのお話子うさぎましろのお話
(1970/01)
佐々木 たづ

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私がこのお話を好きなのは、

嘘をついた子うさぎにバチが当たったから、でも
子うさぎが改心したから、でも
子うさぎが元の白うさぎに戻れたから、でもなく、

その次の年のお話が付いているから。

子どもたちは前半の話でハラハラドキドキさせられるので、
続きの部分は、ちょっとだらけて聴いてしまったりするのだけど、
 私の読み方が下手っぴなせいも、勿論ある
私は、この後半の、
サンタさんとうさぎの穏やかなやりとりや
サンタさんのためにせっせと働くうさぎの姿
クリスマスの本当の姿を見る思いになる。

子どもがプレゼントをもらえる日。
そんな風に思っているかもしれないけど、

イエスさまの誕生を祝って
 私はキリスト教徒ではないので、この部分には詳しくないですが…
富や愛情を分かち合う、

そういう日であることを、子どもたちに少しでも感じてもらえるといいなぁ。


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知恵

2007/10/19  CATEGORY/絵本
今週月曜日は、10月の読み聞かせボランティアの日だった。

今年の1年生の中には、
昨年年長さんの時に一緒に読み聞かせを聴いている子がたくさんいるので、
お話が昨年と重ならないように配慮する。
昨年の記録を調べて、この本なら大丈夫、と決定する。

今回は、こちら

シナの五にんきょうだいシナの五にんきょうだい
(1995/11)
クレール・H・ビショップ、クルト・ヴィーゼ 他

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これは、以前にも紹介したけれど、
超が付くくらい有名な本なので、ご存知の方も多いはず。

でも、今回、子どもたちに、
「この本は有名なので、きっと知っている人も多いだろうけど」
と言ったら、
「知ら〜ん!!」
っていう子のほうが圧倒的に多かった。

ん〜…確かに表紙は古臭い感じなので、
ママさんや幼稚園の先生たちも、あまり手に取らなくなっているのかなぁ?

でも、
子どもは、絶対に絶対に食いつくお話、だ。
最初は、
何の話だか? 
って顔をしている子らが、
だんだん話の仕組みに気づき始めて、
早く先を読んでくれ!!
って顔に変わってくる。
先を読むと、
ほら、自分の予想が大当たりしたぞ!!
っていう嬉しそうな顔になる。

TVゲームの対戦では大抵、「武器」「パワー」「」が戦闘能力を表すけど、
生きていくのに必要で、
体が小さくても力持ちじゃなくても身につけられるのは、
知恵だと思う。
その知恵の素晴らしさを知らず知らず教えてくれる、
こういう絵本が、もっともっと広まればいいなぁ。

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久々の大ヒット!!

2007/09/11  CATEGORY/絵本
月曜日は、新学期第1回目の読み聞かせの日だった。
連日まだまだ蒸し暑さの残る中、小学生たちは運動会の練習で相当疲れているはず。
こんな時は、とにかく元気が出る楽しいお話でなくちゃ。

バッグから取り出したのは、この1冊。

れいぞうこのなつやすみ (とっておきのどうわ)れいぞうこのなつやすみ (とっておきのどうわ)
(2006/05)
長谷川 義史、村上 しいこ 他

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これ、いつものような「絵本」ではない。
挿絵より文字の方が少し多い、童話。
ゆっくり読むと、15分くらい掛かるかな?

でも、この本は、断然面白い!!
関西のどこにでもいるような一家が舞台。
主人公は小学生の「けんいち」。

夏のある日曜日、そのけんいちの家の冷蔵庫が動かなくなった。
一体どうしたのか?
家族が冷蔵庫の前に集まった、その時。
大笑いと共に、冷蔵庫に目が出て口が開いて・・・。

漫才を思わせる軽妙な関西弁のやりとり、
そして、奇想天外な展開。
絶対に、小学生なら大爆笑で食いついてくれる。

この日の子どもたちもそうだった。
大笑いして騒ぎながらも、目は耳はずっと話しに注目している。

時には、けんいちと一緒に、冷蔵庫にツッコミを入れるのも、
さすが関西の小学生!!


そして、
家族と冷蔵庫の間に、いつしか生まれる温かな思いやり。

最後も、実に気持ちよく、話を終わらせてくれる。




この本は、この夏、おチビのために買った本。
恥ずかしながら、全く存在さえ知らなかった本だが、
一度読んで家族中、この本の楽しさに魅了されてしまった。

おチビは、これまで、あまり自分から長い本を開いたりしなかったのだが、
この夏休みの間、暇があれば、いつもこの本を読んでいた。

何度読んでも、理屈抜きで面白いもの。

もしかしたら、知る人ぞ知るお話なのかも知れないけど、
まだまだご存じない人も沢山おられるのではないかしら?

是非是非、読んでみて下さい。


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夏は、お化け

2007/07/11  CATEGORY/絵本
私の子どもの頃は、
夏になると、必ず、妖怪話や怪談話を見たり聞いたりする機会があって、
怖いのが得意でない私は、どうやってそれから逃げようかと思ったものだった。

最近でも、テレビドラマで怖い話をやることがあるけれど、
CGを使ったビデオ映像って、あんまり怖くない。
あれは、何故なんだろう?

昔の、日本映画の怪談ものって、白黒だけど、メチャクチャ怖いけどなぁ。
懐かしくて観たいような、絶対に観たくないような…。




さて、今月の読み聞かせ。
1学期最後の読み聞かせなので、どんな印象で終わろうかな?って思うけれど、
「やっぱり夏は怖い話だ!!」と結局毎年同じ絵本を選んでしまう。

めっきらもっきらどおんどん めっきらもっきらどおんどん
長谷川 摂子、ふりや なな 他 (1990/04)
福音館書店
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少年が、神社の境内で寂しまぎれにメチャクチャな歌を歌うと、
そこから不思議な世界への旅が始まる。
3匹の、泣き虫で弱虫な妖怪が現れ、皆で遊ぶ。

不思議の国のアリス、のように、
不思議な世界でのひと時を描いた絵本だ。
妖怪のすむ世界への入り方が自然で、いつの間にやら、聴いている子どもたちもその世界に引きずり込まれていく。

ちょっと怖いけど、楽しそう。
行きたくないけど、行ってみたい。

そういうものって、確かにある。
毎日の生活や、テレビゲームでは体感できない、そんな世界。

元の世界に戻ってからの、最後の1ページが私は大好き。

少年が、あの不思議な世界に戻ってみたいと思いながら、どうしても、あの時のメチャクチャな歌が思い出せない、
っていう場面でお話が終わるのだが、

「君なら 思い出せるかな」

という最後の言葉に、とても余韻があるのだ。

「はい、おしまい!!」でなくて、
(あぁ、何だったかな?)
(思い出せたら、自分もそうい世界に行けるかな?)
と、もう一度今聞いたお話を思い返す時間が出来る。

読み聞かせを始めた、最初の年、
それまではいつも、さよなら、と並んで部屋を出て行くだけだった子どもたちだったが、
この絵本を読んだ時、
「今日のは、ちょっと怖かったよ」
と男の子が話しかけてきた。
「怖くて嫌だった」という風ではなくて、「不思議なお話だったね」ということを伝えたそうな顔だった。

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雨を楽しむ

2007/06/13  CATEGORY/絵本
ゲーム「どうぶつのもり」では、
6月になると、俄然雨の日が多くなる。

子どもの頃は、雨が続く梅雨の時期が大嫌いだった。

でも、ここ奈良では、近年、カラ梅雨のことが多く、
夏は水不足が懸念されている。
数年前は、学校のプールの授業がなくなったり公営プールが閉鎖されたりして、本当に弱った。

やっぱり、温暖化等の影響で、異常気象になってきてるのだな。
ゲームの世界には、そういうのは起こらないんだけど。


それ以来、この時期は、雨を待つ人になっている。
幸い、がけ崩れや洪水の恐れのないところに住んでいるので、
豪雨でさえ歓迎の気分だ。




先日の、読み聞かせボランティアで読んだ本は、これ。

おじさんのかさ おじさんのかさ
佐野 洋子 (1992/05)
講談社
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とっても素敵な傘を持っていて、その傘を大切にしているおじさん。
大切なあまり絶対に傘を濡らしたくなくって、
雨の日にも傘を使わない。
ところが、ある日・・・。

雨が降ることや雨に濡れることを嫌がる気持ちは、とっても分かる。
でも、見方を変えれば、
雨だって、濡れたって、とっても楽しくなれる。

そういうお話なんだけど、
そんな堅苦しい言い方はせずに、
じんわりと分からせてくれる。
しかも、なぜか、おじさんが心を開いていく場面では、
いつも子どもたちがクスクス笑う。

タイトルも地味だし、
佐野洋子さんの絵は、とりたてて可愛いわけでない。
書店でひと目見て買いたくなるような本ではないのだけど、
何だか惹きつけられる。
私は、佐野さんの本の中では、この絵本がいちばん好き!

雨が待ち遠しくなる絵本だ。




近頃、我が家では、何だかごたごたが続いてる。
一難さってまた一難、ってやつで、気持ちが塞がってしまう。
やりきれない気持ちになったり、
トゲトゲしちゃったり、・・・。

そういう親の雰囲気は、子どもたちも微妙に感じ取っているのが分かる。
大丈夫だよ、とにっこり笑ってやりたい。
何とか踏ん張って、このひと山を越えなきゃ!! 

私の湿った気持ちも洗い流してくれるような大雨が降らないかなぁ?



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